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杉野製作所
SUGINO DOOR
天然素材の無垢材を使用した木製ドアを職人が1枚1枚丁寧に製作する木製ドアメーカー、杉野製作所が【心地のいい暮らし】をテーマにお役立ち情報をお届けします。

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引き戸の滑りが悪い原因は?自分でできる対処法と便利アイテムも解説

少ない力で開閉でき、スペースも有効に使える引き戸は、室内ドアとしても人気があります。一方、長く使い続ける中で「滑りが悪くなってきた」と感じる方も多いでしょう。

引き戸の滑りが悪くなる原因は、主にレール部分の不具合です。

今回は、引き戸の滑りが悪くなる原因と対処法を、詳しく解説します。滑りが悪くなりにくい引き戸の特徴も紹介しますので、引き戸を検討中の方はぜひ参考にしてください。

目次

引き戸の滑りが悪くなる主な原因

引き戸の滑りが悪くなる原因は、主に次の3つです。

  • レールに汚れやほこりが溜まっている
  • 戸車に不具合がある
  • ドアの建て付けが悪くなっている

それぞれ解説します。

レールに汚れやほこりが溜まっている

最も多いのが、レールに汚れやほこりが溜まっているケースです。

引き戸は天井や床に設置したレールに沿って、戸をスライドさせて開閉します。そのためレールに汚れやほこりが溜まっていると、スムーズに開閉できません。

レールはほこりが溜まりやすいため、定期的な掃除を心がけましょう。

戸車に不具合がある

戸車とは、引き戸の下に取り付ける小さな車輪型の部品のこと。戸車がレールの上を走り、スムーズな開閉を助けます。

しかし何らかの不具合で戸車が歪んだり、ほこりや髪の毛などの汚れを巻き込んだりで戸車の回転が鈍くなってしまい、引き戸の滑りが悪くなるケースも多いです。

戸車の点検は個人での対応が難しいため、不具合を感じたら専門の修理業者への依頼をおすすめします。

床に反りやゆがみがある

築年数が経った家に多いのが、床に発生した反りやゆがみが、引き戸の滑りを悪くしているケースです。この場合は建物の構造から点検しなくてはならないため、大掛かりな工事が必要になります。

床のゆがみは、建物の傾きなど、深刻な問題につながることも多いです。床の反りやゆがみに気づいたら、早めに点検を依頼しましょう。

引き戸の滑りが悪いときの対処法

引き戸の滑りが悪いときの対処法は、主に次の4つです。

  • レールを掃除する
  • ろうそくのロウを塗る
  • 専用のスプレーやテープを使う
  • 戸車を交換する

順に見ていきましょう。

レールを掃除する

最も手軽で効果も高いのが、レールを掃除する方法です。

ほこりが溜まるのを防ぐために、掃除機をかけるときは、レール上のほこりも必ず吸い取りましょう。定期的な掃除は戸車へのほこりの巻き込みを防ぎ、スムーズな開閉を維持しやすくなります。

ろうそくのロウを塗る

ろうそくのロウを塗る方法は、日本で襖(ふすま)が多く使用されていた時代から、一般的によく用いられてきました。

ロウを塗るときは、火をつけて溶かしたものを垂らすのではなく、手で温めて柔らかくしたろうそくをレールに優しくこすりつけて塗っていきます。

色のついたものだとレールに色がついてしまうため、白や乳白色のろうそくを使うのがおすすめです。

専用のスプレーやテープを使用する

手軽に引き戸の滑りをよくしたいなら、専用のスプレーやテープを使用しましょう。どちらもホームセンターやネット通販などで、手頃な価格帯で購入できます。

手軽さを重視したいなら、スプレータイプ。レールではなく溝を使った引き戸で、効果を長持ちさせたいならテープタイプがおすすめです。

戸車を交換する

紹介した3つの方法を試しても引き戸の滑り具合が解消されないなら、戸車の交換が必要かもしれません。

戸車のパーツはホームセンターでも購入できますが、戸を外さなければならないため、簡単な作業ではありません。できるだけドア修理の専門業者への依頼をおすすめします。

滑りが悪くなりにくい引き戸はある?

日常的なレールの手入れを気にせず使いたいのなら、天井にレールを取り付けた「上吊り」タイプの引き戸を検討しましょう。

レールを床に設置しないので、ほこりが溜まりにくく、掃除の手間や戸車へのほこりの撒き込みを防げます。

床の段差もなくなるので、将来車椅子を使うようになっても安心。

これから建てる住まいの引き戸を検討中の方には、上吊りタイプの引き戸がおすすめです。

引き戸の滑りが悪いときの便利アイテム

引き戸の滑りが悪いときには、どのようなアイテムが使えるのでしょうか。

ホームセンターなどで手軽に買える、便利アイテムを紹介します。

多用途すべり剤

「多用途すべり剤」は、シリコーン系の材料を使った潤滑スプレー。無香性のシリコーンを使っているため、スプレーで感じやすいイヤなにおいにも悩まされません。

引き戸のレール以外にも、引き出しの滑り具合の解消や、家具のつや出しにも使えます。

木のほかにも金属やプラスチック、ゴムにも使えますので、1本持っておくと重宝するスプレーです。

参考:呉工業株式会社「多用途すべり材」

戸滑りテープ

レールではなく、襖と同じように溝を滑らせて開閉する引き戸におすすめなのが、「戸滑りテープ」です。

溝に沿って直接テープを貼って使用するタイプで、引き戸の滑りの悪さを解消するだけでなく、溝を保護して摩耗を防ぐ効果もあります。

ただし、レールと戸車を使って開閉するタイプの引き戸には、戸滑りテープは向きません。レールと溝のどちらを使った引き戸なのかをあらかじめ確認し、それぞれにあったアイテムを選びましょう。

参考:川口技研「敷居スベリ 20m巻/ボビン巻/小巻/雨戸スベリ」

便利アイテムは100均でも買える?

引き戸の滑りをよくする便利アイテムは、100円均一ショップでも購入できます。

よく見かけるのは、ミツバチの巣から作られる蜜蝋を使ったワックスで、直接レールや溝に巣って滑りをよくします。

木製建具の風合いを損ねずに、適度なツヤ感と防腐作用が得られるのもポイントです。

100円均一ショップの商品ラインナップは定期的に変わるため、気になる方は早めに確認しておくとよいでしょう。

引き戸の滑りが悪いときのよくある質問

最後に、引き戸の滑りの悪さに悩む方からの、よくある質問を2つ紹介します。

Q1.「5-56スプレー」は使えますか?

5-56スプレーとは、呉工業株式会社から発売されているスプレー。自転車やオートバイ、スポーツ用品などのサビ取りやキシミの軽減、さらに動きをよくするなどさまざまな効果があります。

自宅の工具箱の中にセットで常備している方も多いため、引き戸の滑りをよくするために5-56スプレーを使おうと考える人も多いです。

しかし5-56スプレーは、鉱物油を使用した金属製品向けの商品。

木で作られた戸への影響を考えると、引き戸には先ほど紹介したシリコーン系の「多用途すべり材」の方がおすすめです。

参考:呉工業株式会社「5-56シリーズ」

Q2.ドアの点検は自分でもできますか?

簡単な目視による点検や、スライドするときの状態を見る程度なら、ドアの点検は自分でもできます。

しかし戸車の状態チェックをするには、引き戸をレールから取り外さなくてはなりません。

木製の引き戸は重さがあり、取り外すときにバランスを崩す可能性が高いです。

戸を傷つけたり怪我をしたりする恐れがあるため、戸を外して行う点検は、専門の修理業者への依頼をおすすめします。

引き戸を手間なく快適に使うなら「上吊り戸」タイプがおすすめ

引き戸を長く快適に使うには、日常的なレール部分の掃除や、スプレーやテープなどを使った自分でできるメンテナンスが欠かせません。

それでも滑りの悪さが解消できなければ、戸車の交換など、専門家による修理が必要です。

日常的なメンテナンスの手間を減らしたければ、天井にレールを設置した上吊りタイプの引き戸がおすすめ。

木製ドアを製造する杉野製作所では、使いやすさにこだわり、上吊りタイプの引き戸をご提供しています。さらに見た目をよくするため、引き戸の上部にまで無垢材のフタを設置。

一枚の板としての見た目にこだわりました。

使いやすさと見た目のよさにこだわった引き戸が気になる方は、ぜひ杉野製作所へお気軽にお問い合わせください。

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監修者

金谷悠司のアバター 金谷悠司 杉野製作所:専務取締役

天然素材の無垢材を使用した木製ドアメーカー、杉野製作所です。「良い住宅を造りたい」という強い想いのある人に選ばれるため、職人が1枚1枚丁寧にドアを製作しています。
【心地のいい暮らし】をテーマに、新築やリフォームの際の空間づくりに役立つ情報をお届けします。

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