天然木×設計の工夫で魅せる上質空間|MUKUICHI シナのトータルコーディネート実例

自然素材を使った住まいは、ぬくもりにあふれ、日々の暮らしの中にほっと一息つけるくつろぎを与えてくれます。家具や建具の素材としては、オークやウォルナットがよく知られていますが、天井や壁まで含めたトータルコーディネートを楽しむなら「シナ材」がおすすめです。
コーディネートの際は、自然光を取り込む設計や納まりを工夫すると、空間の完成度はさらに高まります。今回は、壁・天井・建具にシナ材を採用した実例をもとに、天然木の魅力と設計の工夫で空間を美しく統一するポイントをご紹介します。
シナ材とは?トータルコーディネートに適した2つの魅力

シナとは、日本に広く分布するシナノキ科シナノキ属の落葉樹のことです。建具や家具の素材としてはもちろん、建築資材としても親しまれています。シナ材が空間のトータルコーディネートに優れている理由は、主に次の2つです。
- 木目と色味の揃いやすさ
- 空間に馴染むぬくもりのある木肌
2つの理由について、詳しく見ていきましょう。
木目と色味が揃いやすく、空間に統一感が生まれる
シナは木材の中でも加工しやすく、「ロータリーカット」と呼ばれる製法で加工できます。これは大根のかつら剥きのように、木材を回転させながら薄くスライスしていくもので、同じような木目・色合いの木材を広い範囲で確保できるのが特徴です。シナは1本ごとの木目や色合いの差が少ない樹種ですので、木目と色味が揃いやすく、空間全体の統一感を演出できます。
どんな空間にも馴染む、明るくぬくもりのある木肌
シナ材の色合いは、ぬくもりを感じさせる淡い黄白色です。節が少なく木目もすっきりしているため、インテリアのテイストを選ばずに合わせられます。
シナ材は、ナチュラルな家づくりを楽しみたい方にもおすすめです。シナ材の魅力や組み合わせ方については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

自然光とシナ材が調和する、心地よい住空間
シナ材の明るく穏やかな風合いは、自然光と組み合わせることでさらにその魅力が引き立ちます。室内ドアを通して自然光を取り込む際によく選ばれているのは、扉そのものにガラスを取り付けた「ガラス戸」で光を取り入れる方法です。

掲載事例>>シナ 片開き戸 框風 枠セット

一方、工務店様からのご紹介で採用いただいた福岡県の事例では、採光の工夫として扉の上部にガラスをはめ込む方法を採用しています。なお、こちらは建具だけでなく、壁や天井にもシナ材をふんだんに使用し、空間のトータルコーディネートを意識した事例です。天井の高さを活かした空間設計により、意匠性と開放感がさらに高まりました。

シナ特有の淡い色合いの木肌は、光の当たり方によってゆるやかに表情を変え、自然素材ならではの上質さを空間にもたらします。また、開けた扉に差し込む自然光のやわらかな色合いと調和するのも、天然木を使用した「MUKUICHI/シナ」ならではの魅力です。
設計の工夫が引き出す一体感と美しさ
室内ドアは、建具などの取り付け方をあらわす「納まり」で、印象が大きく変わります。福岡県の事例では、次の2つの設計の工夫によって、「MUKUICHI/シナ」と空間の一体感がさらに高まりました。
- ハイドア×天井吊り下げの一体感
- 枠なし・面一(つらいち)で仕上げた納まり
こだわりを込めた2つの工夫について、詳しく見ていきましょう。
ハイドア×天井吊り下げが生み出す壁との一体感

先ほどの福岡県の事例では、洗面所に「MUKUICHI/シナ」の片引き戸も採用いただきました。天井までの高さがある「ハイドア」タイプの片引き戸を、天井にレールを取り付ける「天井吊り下げ」で設置しています。
こちらの事例は、壁や天井もシナ材の板張りで統一されています。この板張りの壁の中に、ハイドア仕様の「MUKUICHI/シナ」を、天井吊り下げで設置しているのがポイントです。「ハイドア×天井吊り下げ」の組み合わせによって、扉がまるで壁の一部のような一体感のある仕上がりになりました。
枠なし・面一(つらいち)の納まりが生むすっきりとした空間

こちらの開き戸にも、納まりへの設計の工夫が込められています。今回の福岡県の事例では、開き戸は枠なしで用意し、壁との一体感を高めるために工務店様ご自身が現場で枠を製作されました。
通常、杉野製作所では扉と枠をセットで販売していますが、ご要望に応じて「枠なし」の対応も可能です。現場で枠を製作・加工することで、扉と壁とが平面に揃う「面一(つらいち)」に近づき、一体感のある仕上がりが実現しました。
細部に宿る機能性とデザインへのこだわり

杉野製作所では、シンプルなデザインの木製扉を長く愛用いただけるよう、機能性と取っ手デザインの両方にこだわって製作しています。
アルミパイプ内蔵による反りに強い構造
天然木を使用した室内ドアは、手触りのよさと上質な佇まいが魅力的な一方で、木材そのものの性質によって反りが発生することもあります。そこで杉野製作所では、室内ドアを長くお使いいただけるよう、芯材と同じ厚みのアルミパイプを扉の内部に仕込んでいます。
アルミを入れることで、軽微な反りが生じても、時間経過とともに元に戻りやすくなります。そのため、反りに強い構造となっているのが特徴です。
無垢材の引き手とレバーハンドルがつくる自然なアクセント

天然木ならではの質感を際立たせるために、扉のデザインはシンプルさを追求し、無駄のない洗練された印象となっています。その中にアクセントを加えているのが、引き戸と開き戸それぞれで異なる取っ手です。
先ほどご紹介した片引き戸の事例では、戸先に無垢材の引手を取り付けた「タイプA」を採用しました。すっきりとしたデザインの中に、縦に通った無垢の引手がよいアクセントになっています。

また、取っ手をつける「タイプB」の開き戸で採用しているのは、シンプルながらも実用性の高い「MIWA製レバーハンドル(32SV)」です。引き戸の無垢材の引き手も、機能美を感じさせる開き戸の金物の取っ手も、どちらも扉の魅力を引き立てるアクセントになりました。
シナ材と設計の工夫で実現する、統一感のある住まい

シナ材は、ぬくもりを感じさせる穏やかな質感が特徴です。どの部分をとっても木目と色合いが揃いやすく、建具だけでなく天井や壁まで含めたトータルコーディネートも楽しめる素材です。天然木の素材のよさを引き立てるシンプルなデザインだからこそ、どのように取り付けるかの「納まり」の工夫で、空間の印象は大きく変わります。
空間の一体感と上質さを求めるこだわりの住まいには、天然木を使用した杉野製作所の室内ドアがよく合います。自然素材のぬくもりを感じられる上質な建具をご希望の方は、杉野製作所へぜひお気軽にお問い合わせください。
